日向建設

冷輻射


寒い時季、窓ガラスの近くに行くとヒヤッとします。ガラスから熱がどんどん外に逃げているからです。1枚ガラスの場合外の温度が室内より低いので、ガラスは外の温度と同じになろうとします。結果的に、室内の暖かさを外に逃がし続けるので、窓ガラスやコンクリートの壁の近くに行くとヒヤッとするのです。


コンクリートの建物の壁は冷え切ってしまうと、暖まるまでには相当の時間が掛ります。建物に使われているガラスやコンクリートを人の体温で暖める事は先ず無理で、ホテルや病院が底冷えしないのは24時間絶え間なく暖房をしているからです。


人の体は体温を一定に保つためにエネルギーを使います、冷たいガラスやコンクリートの近くにいると絶えずエネルギーを出し続けます。その結果体が芯から冷えてしまい、底冷えを感じるのです。この現象を冷輻射といいます。対策されていない普通の住宅で冷輻射を止めようと思うと、暖房費が物凄く高くつきます。


どうしたら冷輻射を止められるかというと、窓や壁・天井から熱が逃げないようにすればいいのです。性能の良い窓枠とガラス・断熱材、蓄熱式床暖房で少し暖めるだけで暖かさを外に逃がさない家を作ればいいのです。これからの家作りの基本です。


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お出入りの復活



建築に携わる者として何より欲しいのが出入りを許された家の数だと思っています。一昔前まではある程度の家には必ずお出入りが許される人が決まっていました。鳶・大工に始まり、畳・左官・植木職、また米屋・酒屋・肉屋・魚屋と生活に関わる全てに、お出入りが決まっていました。


最近は経済の効率化や後継者の問題等でめっきり少なくなりました。見掛けの金額だけを売り物にチラ紙やセールスで出入り業者を排除してしまった結果、本当に困った時に誰に相談したらいいか分からなくなってしまっている人が沢山います。業者の方も一旦他の業者が出入りすると、何となく顔を出しにくくなり縁が切れてしまうのです。もう一度考え直してみませんか、一回限りの付き合いでなく、近くで何時も見守っているお出入りの仕組み。家の中、生活の中に入る仕事です、一家に一台は車ですが、一家に一人は本当に親身になって家や家族の事を考えてくれる、出入りを持つべきだと思います。


高齢化が進み、家族が少なくなってしまい事件や事故が多くなっています。住宅を車や家電製品と同じ工業製品として扱い始めて無くしてしまった“お出入り”を復活して頂きたいと考えております。


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マンションの結露


先日マンションにお住いの方から相談があり、押し入れの中が雨漏りで濡れている、見てほしい。との事早速伺って見ました。1階の角部屋のお住まいで中を見ると下の段の床に近い部分が黒ずんでかびています。雨漏れではなく結露が原因だと思われ、外壁に原因を探しましたが見当たりません。


結露は部屋の温度が下がることによって起きます。冬場起きている間暖房をしていて、寝るときにスイッチを切ります。24~25度あった部屋の温度は、明け方には10度を切るくらいまで下がります。暖かい空気中に漂っていた水蒸気は冷たくなった空気の中では漂っていられずお互いにくっついて水滴に変わり結露となります。


ガラスに起きる結露は誰にでも分かりますが壁の中や・押し入れの中などは分かり難くカビが出てから分かることが殆どです。解決の方法は部屋の温度を同じ温度に保つ。押入れの中に除湿器を付ける。これらは費用が高く除湿水の処置に手間がかかる。


私は外部に面する内側の壁に断熱材を取り付ける事を勧めます。数センチの断熱材にボードや板が着いている物があり、比較的に簡単に取り付けられます。結露にお悩みの方原因が分かれば解決策は必ずあります。家を傷める前にご相談ください。


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境界立会について


昔から土地を所有している場合、隣地との境界がはっきりしていないケースがよくあります。仮にはっきりしている場合でも双方が書類で認め合っていない場合は揉めることがあります。一番良い方法は測量して筆界確認書を作成し、それを法務局に登記すればいいのです。


いざ相続となると大変で、相続税を支払わなければならない場合等は、10ヶ月の余裕など殆ど無くなります。こちらの事情で境界立会をお願いする訳でどうしても立場が弱くなる場合が多く、理解のある相手なら問題ないのですが、本来はお互い様の行為なのに、なんか『立ち会ってあげる』様な態度を取る人も少なからずいます。立場が変われば相手だって同じ事をお願いしなければならないのですが。


本来売買等が想定されていない場合は、隣地同士が費用を出し合って測量登記をするのが良いと思います。隣地の人が余りにも無理難題を主張する様な場合は、筆界確認の訴訟を申し立て裁判で決着する方法も有ります。何も起きていない時に境界を確定しておく事が大事なことです。土地の売買をする場合筆界確認は必須で、もし確認できない場合は、売買が中止になったり極端に不利な条件でしか成立しない場合もあります。


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またも雨漏れ


先日北鎌倉の方から連絡があり外壁の塗り替えの相談がありました。早速訪問してお話を伺っていると、1階の和室の天井に大きなシミがある事を見つけ事情を聞きました。


実は地元の増改築専門の業者にリホームを依頼した時、雨漏れも一緒に直してもらう事になっていたそうです。システムキッチンの入れ替えや内装等かなりの工事が終わっています。しかし、雨漏れの件については原因を探すのが大変なので手に負えないと、上手くごまかされてしまったようです。


前にもお伝えしましたが、雨漏れについてはその家を建てた業者が責任を持つもので、雨漏れだけを直してくれる業者は殆どいません。その位難しく責任のある仕事なのです。原因を探していくうちに幾つかの問題点を見つけ順番に対処することにしました。バルコニーと外壁部分の処理に問題があること、部屋からサッシをまたぎバルコニーに出るわけですが、部屋とバルコニーの床の高さに差が無いこと等、構造的な問題もあるようです。


工事のやり易い所や工事金額の大きくなる工事を優先して、家として絶対直さなければならない雨漏れを避けるような業者は地元といえどもお勧めできません。金額だけでなく、依頼する会社の姿勢を見極めてください。


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